Sunup or Sundown

 論文。夕刻よりフレンチでプチ忘年会。キムチが嫌いで酒が飲めない韓国出身の先生。味覚や振る舞いを規定するのは国家なのではなく、己の嗜好なのだ。などというたいそうな話でもなく、単におもろい。そして、もう一つの収穫は、ぎこちなくフォークとナイフを操る私は、どうあがいてもハイブラウな人間にはなれないということです。
 帰宅後、亀田の試合を録画観戦。4Rぐらいから圧倒的に亀田が優勢な感じで、ランダエタはほとんど何もできず。スピードの違いですな。インファイトアウトボクシングを絡めた前回ランダエタがやったボクシングを三倍速で展開した感じ。亀田はやはりハードパンチャータイプではないような気がする。そうでもしないと人気がとれなかったというだけで。まだでも、絶対王者クラスかというと怪しい感じも。いずれにしても、国歌斉唱はせめて次男坊よりはうまい人を配した方が結果もいい、ということか(前回は「じれったかった」もんね)。しかし、次男坊の歌には頭痛が・・・。
 CNN, "Racism in America" in Beaumont, Texas。忌まわしい過去よりも前に進むことが大事と訴えるフロアの白人女性に対して、黒人パネリストが、前に進むためには順番にひとつひとつ問題に向き合うプロセスが必要なのだから、過去の問題に向き合う必要があると主張。過去を振り返るのと未来を展望するのは殆ど同義だということか。"Sunup"への道は遠く険しい。
 しかし、racismといったときに白人/黒人の問題が歴史的に重要なのはわかるが、Native Americanやgay、ヒスパニックといった他のマイノリティの問題を全く扱わないというのはいかがなものか(他のマイノリティの問題にも向き合わないといけないですけどね、みたいな感じで終了)。今やracismを白黒二元論だけで語るのはかなり難しい状況だと思うのだが。マイノリティ問題のガス抜きとして人種(特に白人/黒人)が利用されているのだとしたら、こうした番組もあまり意味はない。
 http://en.wikipedia.org/wiki/Sundown_town
 http://www.cnn.com/2006/US/12/08/oppenheim.sundown.town/index.html