科学捜査の事件簿

 BBCでも草薙くんが謝っている映像が流れていた。あらら。パリス・ヒルトンが謝っているところ、みたことないのに。
 ふたり揃ってだらだらの休日。本を二冊とスカパーでジーン・ハックマンザ・プロフェッショナル』(Heist)。二転・三転するクライム・フィクションでおもしろかった。が、割愛しすぎて流れが悪いような。ところどころついていけず。これは完全版商法の一環だろうか。

科学捜査の事件簿―証拠物件が語る犯罪の真相 (中公新書)

科学捜査の事件簿―証拠物件が語る犯罪の真相 (中公新書)

 科学鑑定の歴史。世紀の冤罪、ドレフュス事件におけるベルティヨンの失態を皮切りに、ハーシェルとフォールズによる指紋判別法の権威をめぐるいすとりゲーム、銃器鑑定の歩み、リンドバーグ愛児誘拐事件にみる物証鑑定の重要性、骨格と写真を重ねて身元を特定するスーパーインポーズ法からDNA鑑定まで、そして古今東西、犯罪の主役として君臨してきた毒物の鑑定の歴史。
 世界で初めてパパラッチに追われた有名人として知られるチャールズ・リンドバーグに関してはこれまでもいくらか読んだことがあったが、詳細な鑑定を拒み、さっさと愛息チャーリーの亡骸を火葬にしていたとは知らなかった。証拠隠滅か。脅迫状を最初に発見したのも彼だというし、どう考えても黒い。