ユニバーサル野球協会
もろもろ。夕方より実家へ。昼寝をして遅刻。23:00着の終電になってしまい、嫁の機嫌を損ねる。到着後、きびなごの刺身をつまみにちょっと飲んで、就寝。のはずが、電車でたくさん寝たせいで、なかなか眠れず。朝まで読書。
- 作者: ロバートクーヴァー,Robert Coover,越川芳明
- 出版社/メーカー: 若林出版企画
- 発売日: 1985/08
- メディア: 単行本
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古くはキンケシ、ビックリマン、そしてゲームブックに親しみ、果てはゲームブックそのものを創作し、大学時代はダビスタの無限連鎖の中でこのHenryのような生活を送りかけたこともある我が身を振り返る限り、この作品はフィクションなどではなく、全くリアルという他ない。「事実はフィクションよりも奇なり」という故事が全く通用しない現代にあって、案外Henryの生み出した野球協会は、現代の日常生活全体にまで敷衍・普遍化されてしまっているような気もする。そうした意味において、1968年に世に出た本作は、フィクションを創作する作家の脳内回路を暴露しながら現実/虚構の対立を止揚するメタ・フィクション的要素と共に、ゲーム世代の末路を描いたディストピア小説としての特質も持っていることになる。しっかし、ダビスタやりたくなってくるなあ・・・、いかんいかん。