モスラ

 もろもろ。煮物。
 自民歴史的大敗。これでまた公明の発言力が少し強くなるのかな。民主党は次期解散まで馬脚を露さなければ政権政党になれるかも。難しい注文です。


 

モスラの精神史 (講談社現代新書)

モスラの精神史 (講談社現代新書)

 映画『モスラ』とその脚本、3人の小説家が共作した原作、さらにコンテクストとして利用できるあらゆる資料を自由自在に相互参照しながら、モスラのイメージの振幅を余すことなく辿った一冊。視点が次から次へと移動する上に、確固たる分析道具も示されないので、まとめるのは至難の業。行く当てのない謎解き・推理の類として楽しんで読めばよいと思う。『モスラ』分析の書ではなく、『モスラ』を介して綴られた日本の文化史・政争史として考えた方がいいかもしれない。
 「モスラ」の歌がインドネシア語というのは初めて知った。できれば、その意味するところを分析して欲しかった。
 南方の多島海のイメージをひとまとめにした「インファント島」。『モスラ』の南方表象の問題を扱った大学時代の文化人類学の授業を思い出した。
 『ゴジラ』との対比ばかりに目が行きがちだが、『キングコング』の方がより説得力がある。平和主義者モスラ