のだめ

 今更ながら。「のだめカンタービレ」を、総集編からヨーロッパ篇まで通して観てしまう。「のだめ」を始めとするキャラの描き分けが魅力的。クラシック音楽の啓蒙というか入門の意味でもなかなかよい素材なのではないのか。感動の極みを「味皇」的に処理するのかと思いきや、視覚表象ではなく、できるだけ言語に置き換えようとするあたりもよい。「のだめ」役の上野樹里ははまり役だと思う。その一方で、千秋役の玉木宏はどうしたんだ、あれ。ヨーロッパ篇になるや、セイン・カミュ級の激ヤセ、いや劇ヤセぶりである。大丈夫か。