U−20 日本vsコスタリカ

 伝統の堅守速攻を誇るコスタリカ。対する日本はパス回しの多彩さで対抗。日本は中盤でボールを失ってコスタリカの速攻の餌食となる場面が目立つ。最終ラインのカバーリング役・福元が相手FWと1対1になる場面が多い。特に日本の左サイドが集中的に狙われ、日本はほとんど攻めの形を作ることができない。それでも今日は柏木がボランチ・青山との関係をうまく保ちながら、前線に顔を出し、何度かチャンスを演出。田中も右サイドにこだわらず、中央や左サイドにも進出し、流動性を生み出そうとする。もっとも、コスタリカの守備陣は強固。加えて前線のテクニシャンの脅威に数度さらされるも、スコア的には五分のまま前半終了。
 後半になると、コスタリカの中盤の圧力が目に見えて緩和。必然的に日本のパスワークが機能し始める。しかし、特にサイドの選手が大事な局面で単純ミスを犯し、なかなか決定的なチャンスは訪れない。それでも精度は劣るものの、繰り返し少ないタッチ数で相手を揺さぶる日本。すると、右サイドからゴール前並行に入ってきたパスを森島(?)が左サイドに流し、走りこんだ梅崎が中の空間を確認、キーパーとDFの間のボール一個分のスペースに田中が飛び込み、ゴール。日本先制。ここからコスタリカが前がかりになり、日本ゴールに迫るが、GK林を中心にひたすら耐えた日本。グループリーグ突破一番乗り。コスタリカ選手、特にソロルサノやボルヘス、ペレスといった面々は、欧州からも注目されているようで、テクニックは流石なのだが、判断の遅さが気になる。チャンスになると周りが見えず、自分で決める意識が強すぎるのかも。その辺は経験なのでしょう。
 それはそうと、流通経済大・林の93歳のおばあちゃんが、カナダまで声援を送りにやってきている模様。93歳にして初めての海外。孫の晴れ姿はどうですか。