暑い。人間性を根こそぎぶっこ抜くかのような暑さ。
惣菜コーナーにて。テレビに語りかけるような気軽さで「高えな」と呟いたところ、裏でがさごそ聞こえていた音がぱたりとやむ。割引シール貼ってけろ。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/05/24
- メディア: 文庫
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少年法に保護された少年たちは徹頭徹尾幼稚な存在として描かれるが、瑕疵を妥協で塗り固めた法の中で生きる大人たちも所詮ネオテニーにすぎないといえるのかもしれない。この場合、子供と大人は子と親の関係、というより、図と地の関係にある。
法が理性的だからといって、そこに生きる人間が理性的なわけではない。理性的だからといって正しいともいいきれない。倫理の領域だろう。