勇気の歌

 [追記]
 10月3日の項http://d.hatena.ne.jp/pilate/20061003をふと読み直してみた。いつにも増してやりすぎのような気がする。無茶苦茶である。反省。「実証主義」全否定のような論調だが、それは本意ではない。存在の核の探求というか、ナイーヴにいえば「真実」の探求という「実証主義」の方法論を否定するつもりはない。むしろ、ひとつの出来事なりテクストを限界まで信じるという意味において、研究は全て実証主義的でなければならないだろうとすら思う。ただ「実証主義」を自己目的化するのはいかがなものか、といいたかっただけである。なんだか、正しいものは何もないという俗流脱構築主義/ポストモダン歴史学の受け売りのような文章に見えて薄ら寒い。この駄文に激怒した方がもしおられたら、ここに重ねて懺悔する。


 読書、その他。相変わらず思考の整理が苦手。今日は「ヘミングウェイ」の弁当で。「うに祭り」をやっているそうなので、ドンちゃん騒ぎしてみます。
 
 さて、小学校時代、毎月、「今月の歌」というのを歌わされていた。中でも「勇気の歌」だけははっきり記憶している。音楽専任の先生がきっと大好きだったんだろうと想像するが、なぜかこの歌が「今月の歌」に選ばれる確率は、担任にグーで殴られる確率よりも若干高かった。おかげで覚えるそばで何かを忘れていく私でも、この歌の歌詞は暗誦できる。

 勇気の歌

 暑い砂漠に 風が吹き 砂塵に煙る 地平線
 飲まず食わずに 一週間 もう最後かと 思うとき

 勇気が僕に ささやいた 倒れちゃダメダ がんばれと


 稲妻光る 黒い海 逆巻く波は ものすごく
 マストも折れた 船の上 もう最後かと 思うとき

 勇気が僕に ささやいた 嵐がなんだ がんばれと


 ほんの小さな このからだ 傷つきやすい 魂が
 血潮に染まる こともある もう最後かと 思うとき

 勇気が僕に ささやいた 涙こぼすな がんばれと

 
 今、私に必要なのはこの精神なのだと気付くが、それにしても小学生に歌わせるには血なまぐさすぎるような気がする。今歌うと、なんだかむずがゆいのではあるが。それはそうと、この歌を書いたのは「やなせたかし」だというではないか。さすが、愛と勇気しか友達のいないヒーローを造型するだけのことはある。


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 別に喧嘩をしたつもりもないが、大親友というわけでもないのでたまに読む。M・ピーターセン系。現在完了が効率がいいとか。教える側に立ったときでも役に立つかも。