ユーロが突如反撥し始めたので外貨両替。
眉毛が刷毛のように盛り上がっている初老の紳士に釘付けになる。オーブンでチキンの照り焼きをつくるときに使えそう。着脱可なら。
一蘭で昼食。仕切り板でひとりひとり切り離す蜂の巣式の設計は、お客様に味を楽しんでいただくため、などという善意の発想には由来しない。回転率を上げるためである。替え玉しなかったのは、大きな成長。
ネットカフェで「トモダチ」の正体がわかるところまで『20世紀少年』を読み、後ろ髪を引かれながら買い物して帰る。次に読みにいくときには、たぶん、どういう展開だったか思い出せないだろう。最良のエンタメ作品は、読み終わった瞬間に何の話か思い出せないものだ、とは誰だったか偉い作家の金言。誰だったか思い出せない。
- 作者: 歌野晶午
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/08/31
- メディア: 単行本
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ロリコンヲタの生態や小学生女子のメール言語(?)、読者モデルの世界などなど、現在進行形の若年文化に果敢に挑戦する歌野のフロンティアスピリットは買うが、半ば『世界の終わり〜』のアイディアを使いまわしたような結構はいただけない。やるなら、妄想の砂漠に現実の砂鉄を忍ばせる『ステイ』のような感じで、もう少し慎重に作りこまないと。
とはいえ、現在、歌野がトリック抑え目「ゆるミス」路線を鋭意開拓中なのを考慮すると、これもアリだと思う。
夢は現実よりも恐ろしいので、夢から逃避して現実に逃げ込むのだけど・・・というようなジジェク的倒錯にも似たセカイ。