吐き気・醜・反美学

スラヴォイ・ジジェク「猿と人間について:レーニンの啓蒙」

Slavoj Ziezek. Of Apes and Men: Lenin’s Enlightenment. The Symptom. 2011. (English).原文: http://www.egs.edu/faculty/slavoj-zizek/articles/of-apes-and-men-lenin/ 今日もう一度見直されてしかるべきレーニンの遺産、それは真実の政治学である。わ…

 悲しみをつくること:『フランケンシュタイン』における吐き気のエコノミー

フランケンシュタイン (光文社古典新訳文庫)作者: メアリーシェリー,Mary Shelley,小林章夫出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/10/13メディア: 文庫 クリック: 14回この商品を含むブログ (31件) を見る 知らない人はいない(であろう)創作の雛型、ホラー…

 不鮮明なイメージの壁:『不鮮明の歴史』について

不鮮明の歴史作者: ヴォルフガングウルリヒ,Wolfgang Ullrich,満留伸一郎出版社/メーカー: ブリュッケ発売日: 2006/09/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 38回この商品を含むブログ (17件) を見る 芸術表現への昇格を夢見て不鮮明さを追究した写真家た…

 病から始まる環境適応のこころみ

メルロ=ポンティと病理の現象学作者: 澤田哲生出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2012/09/22メディア: 単行本 クリック: 91回この商品を含むブログを見る メルロ=ポンティの著作中、一見周縁的と思われる病理を扱った箇所を、彼の現象学の根幹を成すものと…

 ド・マン特集その2

思想 2013年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/06/28メディア: 雑誌この商品を含むブログ (3件) を見る 巽孝之「盗まれた廃墟――アウエルバッハ、ド・マン、パリッシュ」は、文学テクスト読解を暗号解読に准えるパリッシュと、修辞学の根…

 『絵画における真理』(上)【その1】

絵画における真理〈上〉 (叢書・ウニベルシタス)作者: ジャックデリダ,Jacques Derrida,高橋允昭,阿部宏慈出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2012/11/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る 引き続き、『エコノミメーシ…

 産出能力のエコノミーと吐き気のエコノミー

エコノミメーシス (ポイエーシス叢書 (54))作者: ジャック・デリダ,湯浅博雄,小森謙一郎出版社/メーカー: 未来社発売日: 2006/03/01メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (11件) を見る デリダのカント論、とりわけ第三批判、『判断力批判』…

 吐き気の統制

写真論作者: スーザン・ソンタグ,近藤耕人出版社/メーカー: 晶文社発売日: 1979/04メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 53回この商品を含むブログ (60件) を見る アーバスの作品は資本主義国での高級な藝術のひとつの指導的な傾向、つまり道徳的・感覚的な…