読むということ

編集文献学

テクストとは何か:編集文献学入門作者: 明星聖子,納富信留出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2015/10/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る明星聖子+納富信留編『テクストとは何か: 編集文献学入門』。単一の作者や決定版、作者の…

鑑別診断とあなたらしさを生きること

人はみな妄想する -ジャック・ラカンと鑑別診断の思想-作者: 松本卓也出版社/メーカー: 青土社発売日: 2015/04/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (13件) を見る ラカンのわかりにくさを、度重なるラカン自身による精神分析のアップデートに求め、その…

国語というアポリアのなかで思考すること

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で作者: 水村美苗出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/11/05メディア: 単行本購入: 169人 クリック: 12,657回この商品を含むブログ (459件) を見る とは、に完璧に置き換えられるものから、としてそこへ絶対に戻ってい…

『文学理論をひらく』

文学理論をひらく作者: 木谷厳,小川公代,生駒久美,霜鳥慶邦,高村峰生出版社/メーカー: 北樹出版発売日: 2014/10/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 共著者のおひとりから御恵投いただく。ツイッターやっててよかったと思う瞬間。 読みも…

スラヴォイ・ジジェク「猿と人間について:レーニンの啓蒙」

Slavoj Ziezek. Of Apes and Men: Lenin’s Enlightenment. The Symptom. 2011. (English).原文: http://www.egs.edu/faculty/slavoj-zizek/articles/of-apes-and-men-lenin/ 今日もう一度見直されてしかるべきレーニンの遺産、それは真実の政治学である。わ…

スラヴォイ・ジジェク 「詩に歌われる言語の折檻所ーーいかにして詩は民族浄化と関係するのか」

原文→http://www.poetryfoundation.org/poetrymagazine/article/247352 "The Poetic Torture-House of Language: How poetry relates to ethnic cleansing" by Slavoj Žižek Originally Published: March 3, 2014 プラトンの評判には傷がついている。詩人ど…

 トリン・ミンハ『ここのなかの何処かへ』

ここのなかの何処かへ: 移住・難民・境界的出来事作者: トリン・T.ミンハ,Trinh T. Minh‐ha,小林富久子出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2014/01/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る 音感に優れた人が読むべき本だと思うし、戦略的な吃音や…

 佐藤亜紀『小説のタクティクス』

小説のタクティクス (単行本)作者: 佐藤亜紀出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2014/01/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (12件) を見る 『小説のストラテジー』の続編とのことだが、小説論というよりは絵画、映画、小説を題材とした人間論。 「スト…

 シモーヌ・ヴェイユ『重力と恩寵』より

重力と恩寵―シモーヌ・ヴェイユ『カイエ』抄 (ちくま学芸文庫)作者: シモーヌヴェイユ,Simone Weil,田辺保出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1995/12/01メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 49回この商品を含むブログ (70件) を見る 正義。他人とは、その人が…