竹村和子『境界を撹乱する』

境界を攪乱する――性・生・暴力作者: 竹村和子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/05/16メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 竹村和子『境界を撹乱する』は読了済み。前半は主として構築主義以降のフェミニズムの展開についての論稿が並ぶ…

 スラヴォイ・ジジェク「自由市場原理主義者が2013年は史上最高の年になる、と考えるわけ」

Slavoj Žižek. "Why the free market fundamentalists think 2013 will be the best year ever." in: The Guardian. February 17, 2013. (English).http://www.egs.edu/faculty/slavoj-zizek/articles/why-the-free-market-fundamentalists-think-2013-will-…

 ド・マン特集その2

思想 2013年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/06/28メディア: 雑誌この商品を含むブログ (3件) を見る 巽孝之「盗まれた廃墟――アウエルバッハ、ド・マン、パリッシュ」は、文学テクスト読解を暗号解読に准えるパリッシュと、修辞学の根…

ド・マン没後30年

*[読書][吐き気・醜・反美学] ド・マン特集その1思想 2013年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/06/28メディア: 雑誌この商品を含むブログ (3件) を見る 『思想』ド・マン特集劈頭を飾る土田知則×巽孝之×宮崎裕助による鼎談を読了。ド・…

 入会地を求めて:『知の社会史』を読む

知識の社会史―知と情報はいかにして商品化したか作者: ピーターバーク,Peter Burke,井山弘幸,城戸淳出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2004/08/01メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 40回この商品を含むブログ (30件) を見る 書籍や図書館について書かれた文…

 『絵画における真理』(上)【その1】

絵画における真理〈上〉 (叢書・ウニベルシタス)作者: ジャックデリダ,Jacques Derrida,高橋允昭,阿部宏慈出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2012/11/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る 引き続き、『エコノミメーシ…

 産出能力のエコノミーと吐き気のエコノミー

エコノミメーシス (ポイエーシス叢書 (54))作者: ジャック・デリダ,湯浅博雄,小森謙一郎出版社/メーカー: 未来社発売日: 2006/03/01メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (11件) を見る デリダのカント論、とりわけ第三批判、『判断力批判』…

 批評からメディアへ:触感の渦巻きと『ホワッチャドゥーイン、マーシャル・マクルーハン?』

ホワッチャドゥーイン、マーシャル・マクルーハン?―感性論的メディア論作者: 門林岳史出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2009/09/18メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 17回この商品を含むブログ (12件) を見る カナダの英文学者にして、60年代の…

プローブの薦め

12時に寝て3時に目が覚める。劇的結末に終わったCL、ドルトムント‐マラガ戦を傍目に、作業。困ったものだ。夕方、また眠気に耐えなければならない。まとめて寝ることの難しさ。

 『永久機関』

永久機関 附・ガラス建築―シェーアバルトの世界作者: パウルシェーアバルト,Paul Scheerbart,種村季弘出版社/メーカー: 作品社発売日: 1994/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る 『独身者の機械』にて論じられてい…

永久機関

ようやく自律神経だか体内時計だかの狂いが終息へ向かい、まともに働いている時間のほうが長くなってきた。が、まだ眠い。世間は先物買い的な景気の浮揚と軌を一にしてすっかり春めき欣喜雀躍、浮ついているようだ。こちとら揚力に任せて、ドザエモンよろし…

 ご遺体

ご遺体 (光文社古典新訳文庫)作者: イーヴリンウォー,Evelyn Waugh,小林章夫出版社/メーカー: 光文社発売日: 2013/03/12メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (13件) を見る イーヴリン・ウォーの名前はよく聞くけど、戦後英文学を専門にしてい…

ご遺体

相変わらず非生産的な日々。親知らずが悪さを働き、首は据わらず、肩甲骨は不健康な音を立てている。右目は近くが見えづらい。眼科に行ったほうがいいのだろうけど、病院嫌いが嵩じてたくさん不義理を働いているわけで、なにをいまさらという気もする。そし…

 ゴリアテ

なんだかブログらしいブログを書くのは久しぶり。ツイッターのほうが字数の制約を気にして短くしようという自制心が働くので読み手には優しいだろうし、わたしとしても無駄なことを書き過ぎずにすむという利点がある。フェイスブックはどうも肌に合わないの…

 第1章「"Setzung"と"übersetzen"」についての私見

The Wild Card of Reading: On Paul de Man作者: Rodolphe Gasché出版社/メーカー: Harvard University Press発売日: 1998/09/30メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (2件) を見る 以下は要約ではないし、説明的とも言いかねる、思考の整理整頓の…

 吐き気の統制

写真論作者: スーザン・ソンタグ,近藤耕人出版社/メーカー: 晶文社発売日: 1979/04メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 53回この商品を含むブログ (60件) を見る アーバスの作品は資本主義国での高級な藝術のひとつの指導的な傾向、つまり道徳的・感覚的な…

 ペルニオーラ『無機的なもののセックス・アピール』

無機的なもののセックス・アピール (イタリア現代思想2)作者: マリオ・ペルニオーラ,岡田温司,鯖江秀樹,蘆田裕史出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2012/09/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 17回この商品を含むブログ (8件) を見る 無機的なものだけが…

 『パフォーマンスの美学』

パフォーマンスの美学作者: エリカフィッシャー=リヒテ,Erika Fischer‐Lichte,中島裕昭,平田栄一朗,寺尾格,三輪玲子,四ツ谷亮子出版社/メーカー: 論創社発売日: 2009/10/01メディア: 単行本 クリック: 28回この商品を含むブログ (9件) を見る 「いま、ここで…

 『思想二月号:来たるべき生権力論のために』

思想 2013年 02月号 [雑誌]出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/01/29メディア: 雑誌 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る 読了。まずブログでは紹介していない論稿についてのツイートを再録しておく。 「来たるべき生権力論のために」鼎談(…

 『思想二月号:来たるべき生権力論のために』里見=久保論文・金森論文について

里見=久保論文は、生権力を改変する力を、フィールドの分析を通じて析出し、理論化したメアリ・ストラザーンの仕事を紹介する論文。身体の内部に社会性を包含する通過儀礼に特徴的なように、メラニシアには自己の内包を豊かにすることが翻って社会性の外延…

  『思想2月号:来るべき生権力論のために』

思想 2013年 02月号 [雑誌]出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/01/29メディア: 雑誌 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る 『思想2月号:来るべき生権力論のために』春日論文と箭内論文について。長くなったのでこちらにて。 春日直樹「生権…

 ディディ=ユベルマン 『時間の前で』

時間の前で―美術史とイメージのアナクロニズム (叢書・ウニベルシタス)作者: ジョルジュディディ=ユベルマン,Georges Didi‐Huberman,小野康男,三小田祥久出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2012/06/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品…

 ドゥルーズ『差異と反復』

差異と反復〈上〉 (河出文庫)作者: ジルドゥルーズ,Gilles Deleuze,財津理出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2007/10/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 41回この商品を含むブログ (46件) を見る差異と反復〈下〉 (河出文庫)作者: ジルドゥルーズ,Gil…

 『ビリー・バッド』

ビリー・バッド (光文社古典新訳文庫)作者: ハーマンメルヴィル,Herman Melville,飯野友幸出版社/メーカー: 光文社発売日: 2012/12/06メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (5件) を見る 『東大アイラー』(だったかな?)やブルース論でおなじ…

 「カトリーヌ・マラブーとの対話」(聞き手:ノエル・ヴァハニアン)

当該インタヴューの原文はこちら(pdfファイル注意)→http://www.jcrt.org/archives/09.1/Malabou.pdf#search='JCRT+9.1' カトリーヌ・マラブーの略歴は「哲学の劇場」(http://www.logico-philosophicus.net/profile/MalabouCatherine.htm)を参照。 マラブ…

 竹村和子『彼女は何を視ているのか』

彼女は何を視ているのか――映像表象と欲望の深層作者: 竹村和子,河野貴代美,新田啓子出版社/メーカー: 作品社発売日: 2012/12/14メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る 主として映画に関する論稿を集めた一冊。竹村和子の闘病の記…

 『盲目と洞察』についての私的(マニ車的?)ツイートまとめ

盲目と洞察―現代批評の修辞学における試論 (叢書・エクリチュールの冒険)作者: ポールド・マン,Paul De Man,宮崎裕助,木内久美子出版社/メーカー: 月曜社発売日: 2012/09/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (14件) を見る ド…

 『ポール・ド・マン:言語の不可能性、倫理の可能性』

ポール・ド・マン――言語の不可能性、倫理の可能性作者: 土田知則出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/12/22メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (10件) を見る 昨年は、盲目と洞察―現代批評の修辞学における試論 (叢書・エクリチュールの…

寝正月

毎度ながら年越しは人並みに蕎麦も食べるし、元旦には縁起物をいただくわけだが、実家に帰るわけでもなし、うちに籠って、本読んだり、書いたりを繰り返して過ごす。嫁は嫁でなぜだか知らないがこの時期は仕事が仕事をおんぶしている状態で、まったくなにが…

読了リスト(2012)

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